Takasugi N, Takahashi Y, Morohashi Y, Tomita T, Iwatsubo T: The mechanism of γ-secretase activities through high molecular weight complex formation of presenilins is conserved in Drosophila melanogaster and mammals. J Biol Chem 277: 50198-50205, 2002
- 基礎
- 2002-10-17
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新しい論文をThe Journal of Biological Chemistryに発表しました
Nobumasa Takasugi, Yasuko Takahashi, Yuichi Morohashi, Taisuke Tomita, Takeshi Iwatsubo
The Journal of Biological Chemistry 277(51):50198-50205 (2002)
First Published on October 17, 2002, doi: 10.1074/jbc.M2053522002
プレセニリンを含んだ高分子量複合体は、γ-secretaseそのものである可能性が示唆されています。プレセニリンはさまざまな動物種のみならず、植物にまで広く存在することから、γ-secretaseによる切断機構がさまざまな生物において重要である可能性が高いと考えられています。実際に、マウスやショウジョウバエにおいては、γ-secretaseによるNotchレセプターの切断が、初期発生に重要であることが示されています。しかしショウジョウバエプレセニリン蛋白そのものについての解析は、ほとんど行われてきていませんでした。今回私たちはこのショウジョウバエプレセニリンについて生化学的検討を行い、ヒトプレセニリンと同様の分子機構を用いて高分子量複合体を形成し、γ-secretase活性を発揮することを示しました。また最近、二本鎖 RNA を用いて遺伝子発現を低下させる、RNAi(dsRNA mediated interference)という手法が、ショウジョウバエ個体や、培養細胞系で有効であることがわかってきました。私たちはショウジョウバエS2細胞にヒトと同様のγ-secretase活性が存在し、RNAiを用いてプレセニリンをノックダウンし、実際にγ-secretase 活性が低下することを確認しました。今後ショウジョウバエのゲノム情報を元に、S2細胞を用いて過剰発現系及びRNAiを活用していくことで、γ-secretaseに関わる分子機構を明らかにしていくことができるものと考えています。
