Takasugi N, Sasaki T, Ebinuma I, Osawa S, Isshiki H, Takeo K, Tomita T, Iwatsubo T: FTY720/fingolimod, a sphingosine analogue, reduces amyloid-beta production in neurons. PLoS One 8:e64050, 2013
- 基礎
- 2013-5-7
- 270
新しい論文をPLoS Oneに発表しました
FTY720/Fingolimod, a Sphingosine Analogue, Reduces Amyloid-β Production in Neurons
Nobumasa Takasugi, Tomoki Sasaki, Ihori Ebinuma, Satoko Osawa, Hayato Isshiki, Koji Takeo, Taisuke Tomita, Takeshi Iwatsubo
PLoS ONE 8(5): e64050 (2013)
First Published on May 7, 2013, doi: 10.1371/journal.pone.0064050
スフィンゴシン1リン酸受容体に対する機能性アンタゴニストであるFY720はフィンゴリモドとして多発性硬化症治療薬として使用されている免疫抑制剤です。私たちはこのFTY720が培養神経細胞においてγセクレターゼ活性を抑制し、Aβ産生を抑制することを見出しました。またその分子機構として、既知のスフィンゴシン1リン酸受容体を介したシグナル伝達機構とは異なることも明らかとなりました。一方、ADモデルマウスに6日間投与した場合、脳内Aβ40量が低下するにもかかわらず、脳内Aβ42量は増加するということが明らかになりました。免疫抑制剤としてのFTY720の薬効を考慮すると、これらの結果はFTY720がAβ産生機構のみならず、神経炎症システムを変化させることで脳内Aβ量を制御しうる可能性を示唆しています。今後さらに詳細な解析を行うことで、新しい脳内Aβレベルの制御方法の開発につながることが期待されます。
