Ochiai T, Nagayama T, Matsui K, Amano K, Sano T, Wakabayashi T, Iwatsubo T: Tauroursodeoxycholic acid attenuates diet-induced and age-related peripheral endoplasmic reticulum stress and cerebral amyloid pathology in a mouse model of Alzheimer’s disease. J Prev Alzheimers Dis 4:483-494, 2021
- 基礎
- 2021-6-17
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新しい論文をJournal of Prevention of Alzheimer’s Diseaseに発表しました
Tauroursodeoxycholic Acid Attenuates Diet-Induced and Age-Related Peripheral Endoplasmic Reticulum Stress and Cerebral Amyloid Pathology in a Mouse Model of Alzheimer’s Disease
Toshitaka Ochiai, Takeru Nagayama, Kentaro Matsui, Koichi Amano, Toshiharu Sano, Tomoko Wakabayashi, Takeshi Iwatsubo
J Prev Alzheimers Dis, 8:483-494, 2021, doi: 10.14283/jpad.2021.33
肥満と糖尿病は、アルツハイマー病(AD)の危険因子として確立されています。小胞体ストレスは、肥満や糖尿病におけるインスリン抵抗性や代謝異常の主要な原因の一つとして知られており、その軽減を目的とした介入は全身の代謝異常を改善することが示されています。またAD患者の脳でも小胞体ストレスの亢進が報告されています。本研究では、ADモデルマウスに高脂肪食を与えて肥満・糖尿病を誘発し、ADの病因タンパク質であるAβの蓄積が促進されるモデルを用いました。これに対し、小胞体ストレスを軽減する作用を持つTUDCAを末梢から投与すると、代謝異常の改善とともに、脳のAβ蓄積も抑制されました。一方で、TUDCAを脳内に直接投与しても、Aβ蓄積は抑制されませんでした。更に、通常の餌で飼育し加齢させたマウスにおいても、TUDCAの末梢投与はインスリン抵抗性や代謝異常を改善し、それに伴いAβ蓄積も抑制しました。このことから、末梢組織の小胞体ストレスを標的とした介入は、過食や加齢に伴う脳のAβ病理に対する有益な予防・治療戦略ともなる可能性が考えられます。 論文へのリンクはこちら。
