Takasugi N, Tomita T, Hayashi I, Tsuruoka M, Niimura M, Takahashi Y, Thinakaran G, Iwatsubo T: The role of presenilin cofactors in the γ-secretase complex. Nature 422:438-441, 2003
- 基礎
- 2003-3-16
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新しい論文をNatureに発表しました
The role of presenilin cofactors in the γ-secretase complex
Nobumasa Takasugi, Taisuke Tomita, Ikuo Hayashi, Makiko Tsuruoka, Manabu Niimura, Yasuko Takahashi, Gopal Thinakaran, Takeshi Iwatsubo
Nature 422:438-441 (2003)
First Published on March 16, 2003, doi: 10.1038/nature01506
γ-secretase複合体に含まれる構成因子として、活性中心を担っていると考えられているプレセニリン(PS)のほかに、ニカストリン(NCT)、APH-1、PEN-2が同定されています。これらの因子はいずれもγ-secretase活性に必須であることが知られていますが、それぞれの役割については不明でした。そこで私たちはショウジョウバエにおいてもγ-secretaseによる切断機構が保存されていることに着目し、RNAi(二本鎖RNAによるRNA干渉法、遺伝子発現を低下させることができる)及び過剰発現系を用いてこれらの因子がγ-secretase活性に及ぼす影響について検討し ました。その結果まずPSにNCT、APH-1が結合し安定化され、その後PEN-2によって活性型γ-secretaseになることがわかりました(図)。今後それぞれの因子の機能を更に詳細に検討することにより、γ-secretaseによる切断機構を明らかにすることが可能になるものと考えられます。またこれらの因子に対する低分子化合物が新しいγ-secretase阻害剤となることが期待され、これまでにない新しいタイプのアルツハイマー病治療薬に結びつく可能性があります。以上の研究結果は日本経済新聞、共同通信、朝日新聞で配信されました。

